ベトナムの公証役場
ビザ免除証を発行の追加書類を公証してもらうために、ベトナムの公証役場に行ってきました。
日本の公証役場は、遺言や公正証書など、普通に生活しているとお世話になることはほとんどありませんが、ベトナムでは身近な存在のようです。
会社を設立するときに定款を認証するときに、日本の公証役場に行ったことがあります。
私の他には客はおらず、とても静かでした。
ベトナムの公証役場は、たくさん人がいて賑やかでした。
日本とは雰囲気がまったく違います。
日本よりも多くの書類に公証が必要となるらしく、不動産の売買などでも公証役場に行く必要があるとのことです。
日本では、公証人は元裁判官や元検事などがやっていますが、ベトナムではもっと簡単に公証人になれるようです。
私の担当の交渉人も30歳くらいの女性で、弁護士等の資格は持っていませんでした。
公証人の前で、まずベトナム語の書類を音読させられました。
ゆっくりと正確に読んだつもりだったのですが、公証人と私の妻は私の発音を聞いて大笑いしていました。
その後、書類の内容を理解した旨記載し、サインと両手人差し指の拇印を押して手続きが完了しました。
料金は6万ドン(約300円)です。
日本だと最低でも万単位の費用が掛かるので、物価差を考慮しても格安です。
でも、そもそも社会主義の国で、一応民間である公証役場の証明が必要であるというのは不思議な気がするのですが、何でも偽造してしまうベトナムでは、人による証明が必要になるのかもしれません。
もっとも、公証の書類も偽造されるような気がするので、どこまで有効なのかは分かりません。