ベトナムへ現金300万円を持ち込んでみました

ベトナムに5,000ドルを超える現金を持ち込む場合、税関への申告が必要です。
多額の現金を持ち運ぶのは避けていたのですが、手続きの都合で300万円を持ち込まなくてはならなくなりました。
一番の敵は、泥棒ではなくベトナムの税関です。

日本での税関手続き

100万円を超える現金を日本から持ち出す場合は、日本の税関でも手続きが必要です。
成田空港の場合、税関は出国審査の手前にブースがあります。
現金の使途についていろいろ聞かれるかと思って身構えていたのですが、簡単な申告書を1枚書くだけでした。

私 「300万円の現金を持ち出したいのですが・・・」
職員「この用紙に記入してください。」
私 「書きました。」
職員「はい、結構です。」

何も聞かれず、現金の確認もしませんでした。
日本の税関としては、持ち出すものには興味ないのかもしれません。

ベトナムでの税関手続き

ベトナムでは、税関窓口に行って用紙をもらって記入してから、申告が必要な人向けのレーンに行って申告書を提示します。

私が行ったレーンには、一人の男性職員と四人の女性職員が世間話をしていました。

私 「300万円の日本円を持っています。」
職員「お金を見せてください。」
私 「これです。」

ベトナムの税関については、いろいろと悪い噂を聞いていたので、紙幣を抜き取られたりしないように、じっと見つめていました。

職員は、札束を見ると小さな声で「ワオ」と言いました。
「まずい」と思ったのですが、札束をペラペラめくると「OK」と言ってお金を返してくれました。
かなり緊張していたのですが、あっさり通過することができました。

たまたま幸運だっただけかもしれない

これを読むと「たいしたことはない」と思われるかもしれません。
しかし、知人は、税関職員に「札を1枚ください」としつこく言われたそうです。
断固拒否したら最後はあきらめたそうです。

何度も多額の現金の持ち込みを繰り返していると、いつかは不届きな職員に当たってしまうのは確実です。

だからといって、申告しないで現金を持ち込むのは止めた方が良さそうです。
見つかると、最悪5,000ドルを超過した分を没収されるそうです。