今更ですが堀江貴文さんの「刑務所なう。」を読みました。
堀江貴文さんの「刑務所なう。」、「刑務所なう。シーズン2」、「刑務所わず。」を一気に読みました。
生まれて初めて刑務所に入って落胆や不安はかなりあったはずですが、それでも冷静に周りを観察して記録に残せる精神力は凄すぎます。
日記形式で綴られているのですが、内容の詳細さにまず驚きました。
朝昼晩の献立、運動や入浴、観たTV番組や映画などのことが細かく書かれており、刑務所での生活の様子が目に浮かびます。
入所当時は甘いものが苦手で、「絶対に甘いものを好きにならない」と言っていた堀江さんが、数ヶ月後にはあんこが大好きになる様子や、NHKの朝の連続ドラマに嵌っていく様は、爆笑しました。
また、刑務所に入っていてもインプラント治療を受けることができるというのは、他では絶対に聞けない情報です。
そこに、刑務所の制度や現状に関する、堀江さんの鋭い疑問や経営者としての改善案がちりばめられており、何度もはっとさせられました。
刑務作業やトラブルなどについては、検閲で引っかかるので書けないことも多かったでしょうに、よくここまで書けたものだと感心します。
とにかく刑務所に入れられたにも関わらず、前向きに生きていこうとする姿勢に感動します。
たまに弱音が出るときもありますが、読み進むと段々愛しくなってきます。
先日、堀江さんが出資しているベンチャー企業のロケット打ち上げが失敗したとの報道がありました。
でも、この本の中にはロケット打ち上げに触れている箇所があり、刑務所の中でも諦めなかった夢に着実に近づいていることが分かり、嬉しくなりました。
また、今回の打ち上げは計画通りではなかったにせよ、決して失敗ではないと考えます。
ところで、堀江さんは刑務所内で高齢受刑者の介護の仕事もしていたそうです。
これを読んで、介護の仕事を受刑者にやらせてはどうかと思いました。
「犯罪者に介護をやらせるなどとんでもない!」と言われそうですが、犯した罪の重さにより刑務所は分かれており、軽い犯罪を犯した受刑者向けに民間で運営するPFI方式の刑務所も作られています。
交通犯罪など犯罪性の低い受刑者に介護させることにすれば、それほど危険はないと思います。
刑務所での介護の内容は上等で、これを高齢の受刑者だけに独占させておくのはもったいないと思います。