ベトナムにいると、韓流スターの人気のすごさを実感します。
TVには韓国のアイドルのMVや韓流ドラマが頻繁に流れています。
若者は、韓流アイドルの髪型や服装を真似して、写真のポーズも韓流映画やドラマの影響を受けています。
ベトナム人歌手が歌っている歌もK-POPSに似ています。

韓流スターの人気によって、さまざまな韓国製品のブランド力を向上しています。
「かっこいい」、「高級だ」だと認知させるのを、単独企業で行うのは大変な時間とお金がかかりますが、韓国は、エンターテイメント業界を活用することで、簡単に実現してしまいました。

一方、日本の芸能人をベトナムのTVなどで見ることはありません。
ベトナムの所得水準が低いので、日本の芸能界にとっては市場として魅力がないのかもしれません。

ワイドショーで、日本のアイドルがアジアでコンサートを成功させたと報道していることがあるので、日本にいると日本のアイドルは、アジアでもそこそこ人気があると勘違いしてしまうのですが、現地にいると全然話題になっていません。
おそらく、一部のマニアに受けているだけなのでしょう。

昔から人気アイドルが、アメリカやヨーロッパでコンサートを大成功させたといっていましたが、その後海外で活動を継続したというのは聞いたことがありません。

これは、日本の芸能界の特殊な状況が影響しているのではないかと思います。

特殊な状況というのは、AKB48とジャニーズです。
両方とも日本のアイドルをほぼ独占しており、その影響力を駆使して、トップアイドルを出演させる代わりに新人の起用を強制するなどしていると聞きます。

このような形で世に出てきたアイドルは、厳しい競争を勝ち残ったわけではなく、事務所の方針に沿った人になるので、国際的な競争力はどうしても落ちてしまいます。

まだ、日本市場は十分大きいので、芸能事務所からすれば日本国内を寡占できればよいのでしょう。
しかし、それにより韓国にブランド力で追い抜かれ、日本経済へ少なくない影響を与えてしまいました。

今の状況では、アジアのエンターテイメントで日本が韓国に追いつくのは難しいと思いますし、日本の芸能界もそれほど興味はないでしょう。

しかし、近々状況は変わってきそうです。

エンターテイメント業界においても、中国が急速に頭角を現しつつあります。
反中意識の強いベトナムでも、中国ドラマを見ることが多くなっています。

12億人の中から選ばれたスターですから魅力的でないわけがありませんし、中国国内はもちろん、世界中に散った華僑たちが消費者となってくれるので、市場は巨大です。
中国のスターたちは、あっという間にアジアのエンターテイメント業界を席巻してしまうでしょう。

日本のエンターテイメント業界が何もしないと、中国にもブランド力で負けてしまうのではないかと心配です。
後から振り返ってみると、日本経済不振の元凶がAKB48とジャニーズだったなんでことにならなければ良いのですが。