ベトナムでは学童保育を幼稚園がやっています

ベトナムでは9月に新学期が始まります。
私の子供も小学校に入学しました。

写真は、小学校に子供を迎えに来た親たちを撮ったものです。
私は、前の方に並んでいたので、それほど多いとは感じないかもしれませんが、私の後ろにもたくさんのバイクが並んでおり、全部で100台以上いました。

子供の送迎に関しては、ベトナムの親の負担は大きいです。
小学生ではほぼ全員、なかには高校生になっても親が毎朝送迎している子供もいるようです。

日本であれば上級生が一緒に登校してくれますが、ベトナムでは道を歩くことが危険なので、どうしても親が送迎せざるを得ません。

ところが、ベトナムでは夫婦共働きが普通です。
そのため、実際に送り迎えを行っているのは、祖父や祖母という場合が多いようです。

ベトナムでも高度成長期の日本のように核家族化が進んでおり、夫婦共に地方の出身で、祖父母と同居していない場世帯が増えています。
そのような場合は、バイクタクシーの運転手に頼んだりしているようです。

義兄も共働きで夫婦と子供一人の3人世帯です。
彼の場合は、幼稚園に頼んでいます。
幼稚園の用務員のおじさんが、小学校まで子供を迎えに行ってくれて、義兄の仕事が終わるまで預かってくれます。
それで、1ヶ月に100万ドン(約5,000円)だそうです。
日本とベトナムの物価の差が5倍とすると2万5千円で、安くはありませんが、普通のサラリーマンでも払えない金額ではありません。

以前、私の子供を幼稚園に迎えに行ったときに、どう見ても幼稚園児には見えない大きな子供が何人もいて不思議に思っていたのですが、義兄の話を聞いて納得しました。

日本では、学童保育で、小学生を放課後預かってくれるそうですが、定員があり、入るのは難しいと聞きました。

ベトナムでは民間が勝手にやって儲かっているのに、日本では国や自治体が補助しても赤字というのは、子供の数以外にも、日本には不要な規制等があるからではないかと思います。

子育てしやすい国にするためには、国が何かをすることよりも、何か(規制等)を止めて民間に任せる方が良いのかもしれません。