いつの間にかベトナム語の検定試験が始まっていました。
今までベトナム語の試験は、ホーチミン市人文社会科学大学が主催するベトナム語能力試験(VSL)しかなく、ベトナムまで行かなくては受験できなかったのですが、日本でも受験できる試験が始まりました。

ViLT 実用ベトナム語技能検定試験のホームページ

私自身は、ベトナムにいることが多いので、この試験を受験するのは難しそうですが、この試験によりベトナム語を学ぶ人が増えて、日本とベトナムの交流がますます盛んになれば良いなと思っていたわけです。

しかし、検定試験のホームページを見ているうちに、「この試験大丈夫かな?」と思ってしまいました。

最初に引っかかったのは、試験問題の例でした。
級ごとに試験問題の例が載っているのですが、2級と4級、6級の問題の難易度がほぼ同じでした。

「まあ、あくまでも問題例だからかな」と思い、誰が問題を作っているのか調べたのですが、どこにも情報が書いてありません。

インドネシア語やタイ語の試験の場合、政府機関や大使館、大学などの後援を受けていたり、提携したりしているので、試験問題作成にあたっても支援を受けているのかなと思われるのですが、ベトナム語技能検定試験については、誰が試験問題をつくっているのかまったく分かりません。

違う回の試験で同じ能力を持っている人が同じ点数を取れるように問題を作っていくのはかなり特殊なスキルが必要だと思います。教育機関等の協力なしでは相当難しいと思われます。

それで気になって試験の主催者である「特定非営利活動法人 日本東南アジア言語普及交流協会」を調べてみたのですが、ホームページがないので、どんな法人かまったく分かりません。
分かったのは2016年12月7日に東京都新宿区高田馬場に設立されたということだけでした。

試験を行う以上は、実施団体自身が評価能力を有していることを証明しなければなりませんし、試験を継続していくだけの財政的・人的基盤を有していることを開示する義務があると思います。

今までは、ベトナム語の能力を客観的に証明する手段は、実質ありませんでした。
そこに検定試験ができたことは大変有意義なことだと思いますので、早急に改善することを望みます。