先日、知り合いの会社を訪ねたときのことです。
突然、知人から「新入社員のプログラムを見てくれないか」と頼まれました。

他人が書いたプログラムを追うのは結構疲れます。
それで、少し迷っていたら、それを察したのか知人は「研修で作ったプログラムだから気楽に見てくれ」と言います。
あまり無下に断るのも良くないので、引き受けることにしました。

新入社員のところに行くと、彼はいきなりEclipseという統合開発環境を立ち上げました。
しかも、とても小さい文字で表示されています。
年を取ると小さい文字が見えなくなることは、彼のような新入社員には分からないのでしょう。

でも、50代になると小さな字を読むのは本当につらいのです。
読んでいると目がちかちかして、段々頭が痛くなり、涙が溢れてきます。

私も30代のころは、お客様から「資料の文字は12ポ以上にしてくれ」と言われて意味が分かりませんでした。
文字を大きくすると資料が間延びして見えるため、とても嫌でした。
でも、資料をお客様に説明していると、間延びしてページ数も無駄に多い字の大きな資料の方が受けが良いのです。

お客様は、公共部門で年配の方が決裁権を握っているのが普通でしたから、その方に向けて資料を作らなければなりませんでした。
しかし、IT業界であった私の会社には若年層の比率が高かったため、年配者に対する配慮が欠けていました。

今、自分が年を取ってわかるようになりました。
文字の小さな資料は暴力です。年配者に大きな苦痛を与えるので、せめて10ポ以上で資料は作成してください。