眠いのはみんな一緒?

SEに必要な能力はなんでしょうか?
論理思考力や対人折衝能力、新規技術を習得する学習能力などいろいろな能力が必要になります。
でも、私は睡魔に勝つ能力が一番必要ではないかと思います。

眠いのはみんな一緒?

入社した頃は、よく徹夜していました。
徹夜しない日でも夜遅くまで残業していたので、家に着いたときには日付が変わっていました。
そのため、いつも睡眠不足でついうとうとしてしまうことがありました。
それで目の前に座っている庶務の女性によく怒られていました。

庶務「起きてください。」
私 「ごめんなさい。つい寝てしまいました。」
庶務「しっかりしてください。」
私 「そうは言うけど、残業続きであまり寝てないんだよ。」
庶務「私も睡眠不足です。眠いのはみんな同じなんです。」

その庶務の女性は、定時になると直ぐに帰っていましたが、当時全盛だったディスコに毎日遊びにいっていたそうです。
「それと仕事の残業を一緒にしないでくれ」とは思いましたが、彼女の話を聞いてみると家に帰る時間はほぼ私と同じです。
それでは遊びとはいえ相当疲れるのではないかと思うのですが、彼女は元気いっぱいです。

彼女を見ているうちに、眠さは人によって感じ方がかなり違うのではないかと考えるようになりました。
でも眠さの強弱はあくまでも主観なので、うまく比較することができませんでした。

年を取ると眠くなくなってきた

「やはり眠さの感じ方は人によって違うんだな」と納得したのは、自分が年を取ってからです。

年を取ると明らかに眠さを感じ方が弱くなってきました。
30歳代までは、地の底に引きずり込まれるような感じで、起きていることが苦痛で仕方がなかったのですが、40歳になった頃から、徹夜をしてもちょっと眠いなと感じるくらいになりました。

その代わり、若い時はどんなに疲れていても寝さえすれば起きたときには生まれ変わったようにすっきりしていたのですが、年を取ってからは目覚めたときに、つい先刻寝たように感じます。寝ても疲れはあまり取れません。

一番残念なのは、せっかく眠くない体質になったのに、仕事で徹夜する機会が減ったためにあまり役立たないことです。