タバコに続いて酒を規制する動きが出ています。
オリンピック開催の条件らしいのですが、そのことを招致のときに知っていたら招致を反対する人がかなりいたのではないかと思われます。

私自身は、お酒はそれほど飲みませんしベトナムにいることが多いので、この規制が実現してもそれほど影響は受けないのですが、このやり方はちょっと頭にきました。

酒の飲み放題や安売りを禁止するのは不当な市場介入

まず問題だと感じたのが、飲み放題や安売りを禁止するというものです。

飲み放題や安売りは、個々のお店が血の滲むような努力を行った結果、実現しているものです。
それを禁止してしまうのは、何の努力もしていない業者の利益に資するもので明らかに不当な市場介入です。

小泉総理以来、自由競争を促進することで日本の国際競争力を高めようとしてきた自民党の政策に反する行為です。
市場競争原理が促進のために、国民の多くは、非正規社員を中心とした労働者の権利縮小や貧富の格差の拡大に耐えてきたのに、こんなつまらないことで市場介入を行うのは、国民に対する裏切り行為です。

反対する人は多いでしょうが、個人的にはまだ増税なら多少は納得できます。
ただし、膨れ上がるオリンピック開催費用の穴埋めに使うのではなく、国の借金の返済や福祉に使ってくれるのであればという条件がつきます。

酒規制の本来の趣旨に沿って議論してほしい

ネットでの議論を見ていると「夜の電車で酔っ払いの酒の匂いが不快だから規制を推進すべきだ」とか「酔っ払いは迷惑だ」という意見を述べている人がたくさんいました。

タバコの場合は、健康被害が本人だけでなく周りの人まで及ぶのである程度規制されても仕方がないとは思います。
しかし、飲酒の場合、大部分の人は他人に迷惑を掛けていないと思います。
そもそも酒規制の目的は、飲酒による健康被害を減らすことで、酒の匂いなど関係ありません。

でも恐いのは、一部の極端な意見を持った人たちに扇動されて政治が動いてしまうことがあることです。
過激な意見の人たちはまとまって行動するので、少数であっても政治への強い影響力を持ちます。

それと、一部の酔っ払いの迷惑な行為がクローズアップされることにより人々が過敏になって、今まで何とも思われなかったような行為が許されなくなってくるのではないかと心配です。

あくまで酒の飲み過ぎで健康を害する人を減らすという目的を忘れないで議論してほしいと思います。