日本からベトナムに戻ってきたら10人以上いるマンションの警備員が変わっていました。
不正な行為を働いたので前の警備員は全員クビになったそうです。

マンション周囲の歩道でビジネス

不正な行為というのは、マンションの周囲の歩道を勝手に屋台の業者に貸し出したり、駐車場として貸し出して賃料を取っていたというものです。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、上の写真の中央には5軒の屋台が営業しています。
写真を撮ったのが夕方の早い時間だったので、未だテーブルもお客さんも少ないのですが、もう少し遅い時間になるとテーブルが増えてお客さんも一杯になります。

海鮮料理、麺類、揚げ物などの店があります。
お客さんはどの店の料理でも注文することができ、ちょっとしたフードコートのようになっていました。

最初は小さな屋台だったのですが、随分儲かったのでしょう。
大型液晶テレビを設置したり、可動式の屋根が出来たりして、設備面ではその辺のレストランに負けないくらいになっていました。

また、写真右側には歩道に車が2列に並んでいます。
昔から歩道に自動車を停めている人はいたのですが、各人が空いているスペースに適当に駐車していました。
それが、ある日を境に2列ですき間なく並ぶようになりました。
マンションにも50台の地下駐車場がありますが、そこに入りきれず空き待ちをしている車が50台ほどあります。
そこに目をつけたのでしょう。

警備員は、場所代を取るだけではなく、レストランを訪れるお客さんのバイクを並べ直したり、駐車する自動車の誘導したりといった付加サービスも行っていました。

これ以外にもマンションの周囲数百メートルで同じようなビジネスを展開していたそうです。
たくさんの屋台があるので、かなりの収益を上げていたと思われます。そしてその収益を警備員みんなで分けていたそうです。

ベトナム人のビジネス感覚に脱帽

本来、屋台を取り締まるべき警備員が勝手に商売をしていたことは許されないことです。
屋台のテーブルや自動車が邪魔で、歩道を歩くことができず、止むを得ず車道を歩かなければならない場所もあり、周辺住民に迷惑が掛かっていました。

しかし、この話を聞いて感じたのが、ベトナム人のたくましさです。
屋台の主人や自動車の持ち主一人ひとりと交渉して契約を結ぶ。
バラバラに雇われた警備員たちを組織化し、車の誘導などのちょっとしたサービスまで提供してしまう。

ちょっと日本人にはマネができないことだと思いました。