タイのニューハーフは有名ですが、ベトナムにも大勢いるそうです。
ただ、共産党の監視があるので皆隠しているそうです。

今回は、そんなおかまの一人と出会ったときのことをお話しします。

夜道を一人で歩いていると

仕事で遅くなり、夜9時過ぎにホーチミンのタンソンニャット空港のそばを一人で歩いていたときのことです。

夕食を食べそびれたので、開いている食堂を探しながら歩いていました。
しかし、どの店も既に閉まっており、開いている店はなかなか見つかりません。
その道は、バイクや車はたくさん通っているのですが、歩いている人は私一人でした。

ふと前を見ると遠くに人が立っているのが見えました。
街灯が暗いので顔は見えませんが、シルエットからワンピースを着たちょっと太めの女性のようです。

何かを待っているのか、その女性はじっとしたまま動きません。
私は、少しずつその女性に近づいていきました。

その人は女性ではなかった

そして10mくらいの距離になったとき、やっと女性の顔が見えてきました。
その人は女性ではありませんでした。
ロングヘアーでワンピースを着て厚化粧をしていますが、顔はどうみても50代後半か60代のおじさんです。
しかも、そのおじさんは、私をじっと見つめているのが分かりました。

「まずい」と思いましたが、今さら引き返せません。
歩くスピードを速めておじさんの脇を通り抜けようとしたら、おじさんが何か話しかけてきます。
ベトナム語なのでまったく分かりませんが、おじさんが私を見ていると感じたのは気のせいではありませんでした。

無視して先に進もうとしたときでした。
突然、おじさんは私の腕を摑みました。
私は「ノー、ノー」と叫びながら必死で振り払おうとしましたが、意外と力が強くなかなか離してくれません。
私は、ありったけの力を込めて腕を引き抜き、どうにかおじさんから離れることができました。

30mくらい離れたところで後ろを確認すると、おじさんはまだこちらを見ていましたが、追ってくる様子はありません。
ホッとして改めて見ると、おじさんが立っていた横は小さな連れ込みホテルでした。

その後、その道を遅い時間に通る度におじさんが立っていないか探しましたが、おじさんを見ることは二度とありませんでした。