トラブルが起きた後の根本原因の追求や再発防止策の策定をオフショア開発側に依頼しても、なかなか動いてくれないことがよくあり悩みました。

今回は、なぜそのようなことが起きるのかと対処方法についてご説明します。

罪=人

日本の企業、とくに製造業では、失敗したときミスを犯した本人を叱って反省を促しますし、原因を追究して再発防止策を講じるのが普通です。

それに対して、中国やベトナムでは、失敗をしたときにミスを犯した本人を厳しく叱責するということをあまりしません。
面子を重んじる文化の影響かもしれませんし、起きてしまったことはしょうがないと考える切り替えの早さからくるものなのかもしれません。

トラブルが発生し、その対策が一段落した後、日本側から「根本原因と再発防止策を報告してください。」と依頼しても「まあまあ、お怒りはごもっともです。しかし、たまたまミスを犯してご迷惑をお掛けしましたが、一生懸命対策しましたからそこまでしなくてもいいじゃないですか。」と言われることがよくありました。

発注側としては「失敗したことは良くないことだが、プロセス改善の好機である。」と考えてお願いしているのに、オフショア開発側になかなか分かってもらえません。

日本には「罪を憎んで人を憎まず」という言葉がありますが、中国やベトナムにはそういう考え方はないようです。
常に「罪=人」であり、失敗を非難することは、その人の人格を否定することになってしまうので、罪を攻撃するときは、それなりの覚悟で望まなくてはなりません。

 

対応法は冷静に説得すること

このようなときにどうすれば良いのでしょうか。

再発防止策をきちんと策定しなければ、いつまでも問題のあるプロセスを改善することはできませんし、かといってオフショア開発側を厳しくフォローしても関係が悪くなってしまいます。しかもオフショア開発側は、発注側が怒りに任せてクレームを出していると勘違いしているで、とんちんかんな回答しか寄越しません。

対処法は、冷静に説明して説得するしかありません。
あくまで冷静に話すことが肝心です。

でも、一番簡単なのは、最初から日本人管理者がいるオフショア開発先に発注することです。