課長で一番つらかったこと

課長はつらいことがいっぱい

長年課長をやっていると辛い目にたくさん会います。

プロジェクトに問題が発生すると、その対応で徹夜が続きます。
私の課では常時10以上のお客様を抱えていたので、いつもどこかが火を噴きます。
プロジェクト・マネージャーや担当者も大変ですが、彼らはそのプロジェクトが収束すれば一服できますが、管理職は別のプロジェクトで問題が発生すれば、直ぐにそちらの対応をしなければなりません。

仕事がないのも辛かったです。
私は官公庁のシステム開発が担当だったのですが、年度が始まってしばらくはなかなか仕事がありませんでした。
大規模システムであれば年度をまたがって作業をするので、仕事量は安定しているのですが、私の部署はオープン系の小中規模が主であったため、年度始めは作業を埋めるのにいつも苦労していました。

でも一番辛かったのは、仕事がとれたにも関わらず体制が用意できないときでした。

地雷案件を押し込まれた

年度始めでやはり仕事が少なかったときに、突然部長に呼ばれました。

部長「仕事があるんだけどやらない?」
私 「どんな仕事ですか?」
部長「関西のお客様なんだけど、バックエンド系業務を再構築したいとおっしゃっているんだ。」

そのプロジェクトのことは、私も知っていました。
別の部がとった案件なんですが、いろいろと難しい条件があるらしく、他へ押し付けようとしていると噂が流れていました。
明らかに地雷案件です。

私 「確か、経理や契約管理などの業務ですよね。私の部署には経験者がいないので無理だと思います。」
部長「まあ、それは別の部署から有識者を連れて来ればいいよ。」
私 「それに、今は人に空きがありません。」

仕事がないのに人がいないというのは変だと思われるかもしれませんが、私の部署ではコアな作業以外は一括請負で協力会社を使っていたので、売上と比較すると社員は少なめでした。
ですから、仕事量は少なくても社員は空いていません。
継続案件ならともかく、新規で未経験の業務となるとリーダクラスの社員の投入は必須です。
でも部長は聞く耳を持ってくれません。

部長「この仕事を断るというのなら、予算は達成できるんだよね。」
私 「・・・分かりました。なんとかやってみます。」

予算のことを言われたら断れません。
結局、押し込まれてしまいました。

延々とヒアリングを続けた

他部署の有識者をあたったのですが、要件定義ができる空いている有識者など直ぐに見つかるはずがありません。
仕方がないので、私自身が要件のヒアリングを行いました。
といっても、業務の知識があるわけではないので、お客様の言うことをお聞きして記録に残していくだけです

そのヒアリングのために、毎週木曜日に日帰りで神戸まで通っていたのですが、そのつらさは、今でも忘れることができません。
何よりもお客様に対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

何とか目処をつけようといろいろなことをしました。
該当業務のパッケージを開発する会社に声を掛けたりしたのですが、グループ外の会社ということで社内上層部からダメだしされたりしました。

2ヶ月が経過した頃に、やっと別事業部の大変経験豊富な部長職の方が入ってくださることになって、私の神戸通いは終わりました。

たまたま、開発期間が長いプロジェクトだったので事なきを得ましたが、そうでなかったらと思うとぞっとします。