中国と同様にベトナムでも偽ブランド品が横行しています。
信頼できそうなお店でも本物とは限らないので注意が必要です。

なくなった財布

オフショア開発のプロジェクト開始の直前、その準備のためにホーチミン市を訪れていたときのことです。

そのプロジェクトでは、5人の社員を日本から派遣して3ヶ月の間、オフショア開発の発注先に常駐させる計画でした。
人数が多いので、経費を抑えるため、安いホテルを探すことになりました。
ただ、事故が起きては困りますし、衛生面などに問題があるとまずいので、安ければ良いというわけではありません。
そこで、いくつかのホテルを見て回ることにしました。
日本人だけでは会話ができないので、発注先にお願いしてコミュニケータを1名同行してもらうことにしました。

会社のそばから事前に目星をつけていたホテルを1軒1軒回っていきます。

そして3件目に入った時、コミュニケータが突然泣きそうな顔になって叫びました。

「財布をなくしました。」

話を聞くと1軒目で財布を出したことは覚えているのですが、その後は財布を見た記憶がないといいます。

そこで、急いでタクシーで1軒目のホテルに戻って確認しましたが、財布はありませんでした。
2軒目も同様でした。

丁度お昼になったので、昼ごはんを食べに行ったのですが、彼女はひどく落ち込んでいました。
財布にはかなりの現金と免許証、社員証などが入っていたようで、経済的な損失もさることながら、各種証明書等の再発行がかなり面倒臭いとのことでした。
また、財布自体も誕生日プレゼントに家族からもらったもので大切にしていたものだったそうです。

あまりに可哀想になった私は「今日、付き合ってもらったことが原因だから、新しい財布をプレゼントしてあげる。」と言いました。

彼女は、最初は断っていたのですが、何度も言う内に了承してくれました。
そして食事の後に、レストランの近くにあった国営デパートに財布を買いに行きました。

2千円のルイヴィトンの財布

国営デパートの1階は、日本のデパートと同じように化粧品やブランド品の店が並んでいました。
財布やかばんを取り扱っている店に行くといろいろな高級ブランドが並んでいます。

その中から彼女はルイヴィトンの財布を選びました。
私は焦りました。ブランドには興味のない私でも、ルイヴィトンの財布が数万円することは知っています。
「それはちょっと高級過ぎない。ちなみにいくらですか?」と聞くと「40万ドン(約2千円)です。」と答えました。

「そんな馬鹿な。それは偽物だよ。」と言いかけましたが、彼女は満足しているようなので、黙って買ってあげることにしました。

良心的な値段(?)ですし、彼女も満足してくれたようなので、良い買い物でした。

値段が高くても本物とは限らない

油断ならないのは、値段が高くても偽物の場合があることです。

私の妻は、ベトナムでナイキのスニーカーを買ったのですが、直ぐにつま先が破れてしまいました。
デザインが気に入っていたので、日本で同じスニーカーを買い直したところ、ベトナムで買ったのは偽物だと分かりました。
ベトナムで買った靴は、縫製等がかなり雑だったそうです。

その靴を買ったのは、大手の日系ショッピングセンターの中の店で、ナイキを専門に取り扱っている店だったそうです。
しかも「日本で買うよりも値段が高かった」とずっと文句を言っていました。

みなさんも海外でブランド品を買う時はお気をつけください。