多くのベトナム人は、昼食後に1時間から2時間くらい昼寝をします。
最初にベトナムを訪問した時には、オフショア開発の発注先の会社で、昼休みが終わっても机に突っ伏して寝ている技術者が多いのを見て「なんて規律の緩い会社なんだ」とあきれました。

しかし、ベトナムに働くうちに、昼寝が必要なものであることが段々分かってきました。

当たり前ですが、ベトナムはとても暑さの厳しい国です。
最高気温が40度近くになることも珍しくありません。
それで最も暑い時間帯は昼寝をして余計な体力を使わないようにしているわけです。

私も最初のうちは、昼間でも日本と同じように働いていましたが、とにかく疲れました。
不思議ですが、冷房の効いたオフィスで働いていても日本よりも疲れるのです。
それで、昼食の後は極力休むようにしました。
さすがに寝ることはできないのですが、ベトナム人スタッフと同じように目を閉じて机に突っ伏して、何もしないように心掛けました。
すると体が随分楽になりました。

それと誤解していたのが、昼寝をとることで仕事の時間が短くなっていると思っていたのですが、決してそのようなことはありませんでした。

ベトナムでは、日本よりも朝早くから働き始めます。
朝8時に始業するところが多いようです。
つまり、涼しい朝のうちに働いて、暑い昼間に休みをとっているわけで、非常に合理的な働き方ではないかと考えるようになりました。

冷房が効いたオフィスで働く人が増え、外資系企業を中心に先進国と同じスタイルで働かせる企業が増加しているようですが、小さい頃からの習慣はなかなか変えるのが難しいようです。
そのような会社で働いている人たちは、午後になるとボーッとしているように見えます。

長い年月を掛けて培ってきた、その土地にあった働き方というのがあると思います。
私たちが進出するときも、日本のやり方を一方的に押し付けることはせず、どうしてそのようなやり方をしているのかについて、よく考えた方が良いのかもしれません。