Oishiは「おいしい」それとも「大石」

ベトナムでは「Oishi」というブランドのお菓子をよく目にします。
小さな商店でも必ず「Oishi」の製品はおいてありますし、種類もたくさんあります。

ですからベトナム人なら誰でもこのブランドは知っています。
でも、周りのベトナム人に聞いてもどんな会社なのかは誰も知りませんでした。

日本のお菓子によく似た製品

「Oishi」のお菓子は、日本で売られているものによく似ています。

先日、東日本でカールの販売が終了するというニュースがありましたが、カールのチーズ味にそっくりな製品も作っています。
形は日本のものよりも細いのですが、歯にくっつくのは日本のものと同じです。

かっぱえびせんも日本そっくりです。
こちらはパッケージまで日本のものと似ているので、日本人は袋を見ただけでかっぱえびせんだと分かります。

ただし、味は「辛い」、「特別辛い」、「青唐辛子」の3種類だけで、辛くないものがありません。
一見、ビールのつまみに良さそうですが、辛すぎてビールが異常にすすみます。

左はかっぱえびせんに、右はカールにそっくりの味です。

パッケージの裏側です。
どうせならかっぱえびせんの辛くないバージョンも作って欲しいです。

フィリピンの華僑が立ち上げたブランドだった

この「Oishi」ですが、リワイワイ・ホールディングス(Liwayway Holdings Company Limited)という会社が展開しているブランドで、リワイワイ・ホールディングスは、福建省出身のフィリピン華僑が立ち上げた会社です。

ですから「Oishi」というブランドは、フィリピンでもとても有名だそうです。

なぜ、日本語を連想させる「Oishi」というブランド名になったのかは不明ですが、1974年に「Oishi Prawn Crackers」(かっぱえびせんもどき)を発売するときに、日本の技術を製造に使用したと言っていたそうなので「Oishi」は「おいしい」という日本語が元になっている可能性が高そうです。

とりあえず「Oishi」が「おいしい」なのか「大石」なのかという長年の疑問が解決してすっきりしました。

味はそっくりで値段も安く、私もよく買っていますが、日本のお菓子メーカーが進出したときに、日本メーカーの方が真似だと思われないか少し心配です。