日越重国籍の子供を国外に連れ出す時の注意事項
私の子供は、ベトナム人の妻とのハーフです。
そのため、日本とベトナムの間を行き来することが多いのですが、空港でのチェックインの際に注意が必要なことが2つあります。
1つ目は、親子関係を証明する書類の提示を求められることです。
妻と子供の二人で日本からベトナムに行った時のことです。
成田空港まで二人を送って行き、チェックインを済ませるところまでは見届けて、私は家に帰りました。
帰る途中の電車の中で、妻から「航空会社から呼ばれて、子供との親子関係を示す書類の提示を求められている」と電話が掛かってきました。
親子関係を示す書類といっても、日本では戸籍謄本か住民票しかないので、飛行機に乗る直前に突然言われてもどうすることもできません。
事情を説明して何とか納得してもらいました。
日本人親子であれば名字が同じなので確認するまでもないことなのかもしれませんが、国際結婚の場合、外国人側の姓は変わらないので確認が必要なのかもしれません。
でも、これまで何回も行き来していますが、証明書類の提示を求められたのは初めてでした。
手続きが変わったのであれば、事前に教えておいてくれれば良かったのにと思います。
それからは、戸籍謄本の写しを妻に持たせています。
2つ目は、子供の名前が日本名と外国名で異なる場合です。
私の子供は、日本では「海」という名前で、ベトナムでは「Hai」という名前で綴りが異なります。
ベトナムでは、少なくとも名前の一部はベトナム語でなければならないので、「Kai」という名前で登録できなかったために、同じ意味を持つ「Hai」という名前で登録しました。
そのため、子供が持っている日本とベトナムの2つのパスポートには、それぞれ微妙に異なる名前が書かれています。
(ちなみに国籍留保の届け出を出しているので2つのパスポートを持っていること自体は合法です。)
チェックインの時には、渡航先のビザを持っているかチェックされるので、日本、ベトナムの両方のパスポートを提示するのですが、名前の綴りが違うというのがいつも問題になります。
その度に「上海の海はハイと読みますよね。それと同じです。」と説明して納得してもらっていました。
ただ、いちいち説明するのは面倒ですし、係員の判断で飛行機に乗れないとも限りません。
何か良い方法はないかと調べたら、日本のパスポートの名前に、ベトナム名を併記できることが分かりました。
日本領事館などで申請すれば、日本名の後ろにカッコ書きでベトナム名を追記してくれます。
外国人の妻を持つと、こういう誰も知らないことばかり詳しくなっていきます。