ベトナムで結婚式に出席してきました
妻の知人の結婚式に出席してきました。
ベトナムの結婚式は日本と違って、とても緩やかです。
結婚したのは、妻が通っている英語教室の先生で、ホーチミンの自然科学大学を卒業した後、なぜか英語に目覚めて大学に入り直して英語を専攻した女性です。
海外に行ったことはないのに、ネイティブのように流暢な英語を話すといいますから、相当な努力家の方です。
お相手はアメリカ人で、二人で小さな英語教室を経営しています。
招待状には、土曜日の午後5時半から式が始まる予定と書かれていましたが、これまでの経験から実際の開始は遅れるのは分かっていたので、午後6時半に会場に行きました。
会場は、ホーチミン市の2区にあるレストランです。
ほとんどのテーブルが庭に置かれている結構おしゃれなレストランです。
ベトナムの結婚式では、結婚式場が1番人気ですが値段が高いので、レストランを貸し切って式を挙げる人が多いようです。
また、自宅で式を挙げる人も結構います。
意外なことにホテルはあまり人気がありません。
1時間遅れて行ったので、もう始まっているかもしれないと思ったのですが、その気配はありません。
入り口で新郎新婦にあいさつして、テーブルに座り周りを見渡しましたが、まだ席は半分も埋まっていません。
やることがないので、テーブルに置かれていたひまわりの種を肴に、ビールを飲んでいました。
ところが、ビールを3本飲んでも式は始まりません。
もう、会場に到着してから1時間、案内状の開始時刻から2時間経っています。
これ以上飲むと式が始まる前に酔っ払ってしまうと、ビールを飲むペースを抑えていたら、午後7時半過ぎにようやく式が始まりました。
式が始まり、新郎新婦とその両親らしき人がステージに上がって何か話しているのですが、出席者はみんな料理をとりに行って話を全然聞いていません。
ひまわりの種だけでずっと待たされていたので、お腹がすいているのは理解できますが、せめてケーキカットまでは静かにしていようよと思うのですが、どうも考え方が違うようです。
料理を食べ終わると、今度はカラオケが始まりました。
それもかなりの大音響で、つぎつぎと親族らしきおじさんおばさんが歌っています。
もう何のパーティーだか分かりません。
来た時はおしゃれなレストランだったのですが、今は忘年会みたいになっています。
ここまで開始から30分しか経っていないのですが、もう帰る人もいます。
逆にこれから出席する人もいます。
日本の結婚式は、時間通りに始まって時間通りに終わります。
あいさつの順番は決められており、予定通りに進行していきます。
遅刻する人は滅多にいませんし、途中で帰ることはできません。
それに比べるとベトナムの結婚式は自由です。
日本にいると当たり前だと思っていたのですが、きちきちとした結婚式の方が不自然なのかもしれません。
のびのびしたベトナムの結婚式ですが、ここまではOKという境界線はあるようで妻に注意されることがあるのですが、これだけ緩いと外国人の私には、境界線の判断がつかないところが難点です。