消えつつある日本品質

先日、ホワイトハウスが、習近平を台湾総統と誤記したというニュースを見ました。
中華人民共和国国家主席と台湾総統は、日本語だと随分違うので、どうしたらそんな間違えができるのかと思ってしまいますが、英語だと単語ひとつの差らしいです。

この頃、TVを見ているとテロップの誤字脱字が気になることが増えてきました。
マスコミ、とくに即時性を要求される放送業界でもチェックに掛けることができる時間と人が減らされているのでしょう。

他の製品でも初期不良が増えてきたような気がします。
品質がある程度上がると、それ以上上げるためには大きな労力が必要になるので、製造コストを下げるために割り切っているのでしょう。

システム開発でも、昔は「事故は絶対に許されないからいくらコストが掛かっても不良はすべて除去しろ」と言われていましたが、徐々に「適正品質」という言葉が使われるようになりました。

「適正」と付いていると良い意味だと解釈しがちですが、「コストに見合った品質で良い」、「価格が安ければ多少の不良が残っていても仕方がない」という意味です。

 

オフショア開発の広告で「日本品質」を売りにしている会社がよくあります。
(「日本品質」という言葉は使っていませんが、当社もそのような会社の一つです。)

でも、近い将来日本の品質面での優位性は消えてしまい、「日本品質」という宣伝文句は使われなくなってしまうかもしれません。