Banh Cuon(バン・クオン)というベトナムの食べ物を知っていますか。
私は、ベトナムの食べ物の中でBanh Cuonが一番好きです。

Banh Cuonとは

米粉を水に溶いたものを蒸してクレープのような形にして、ひき肉を挟んで巻いていきます。
それを短く切って、ハムや野菜と一緒に食べます。
プルプルとした食感が甘酸っぱいタレとよく合います。

ベトナムの人たちは、主に朝食として食べています。

ベトナムに出張した際、オフショア開発の発注先の人に「おいしい朝ごはんを食べさせるから、明日はホテルの朝食は食べないで来てね。」と誘われて、初めてBanh Cuonを食べました。

その時に宿泊していたホテルの朝食はかなり美味しかったので、誘いには乗り気ではなかったのですが、食べてみたらあまりに美味しいのでビックリしました。

それからは、出張の度にBanh Cuonを食べるようになりました。

美味しい店は少ない

Banh Cuonを売っている店はたくさんあります。
でも、美味しいお店は少ないのです。

蒸しあがった米粉を買ってきて、盛り付けだけを行っている店があります。
でも、蒸したてでないと味は落ちてしまいます。

自分で米粉を蒸している店でも、作り手の熟練度で味が相当違います。
下手な人は、破れたり、蒸しすぎたりしているのが分かり、味もイマイチです。

ベトナムでは、滞在先の近くでBanh Cuonの美味しい店を探すのは、私にとって重要なことです。

呪われているかも

今の滞在先では、Banh Cuonの美味しい店を探すのにとても苦労しています。
というのも美味しい店を見つけて暫くするとなくなってしまうからです。

最初の店は、市場の中の小さな店でした。
30歳くらいの綺麗な女性が一人でやっているお店でした。
彼女のBanh Cuonを作る手際の良さは見事でした。
値段は2万ドン(約100円)と安く、味も良かったので、週に2、3回は食べていました。

3ヶ月ほど、日本に帰国したあと、買いに行くと彼女の姿はありませんでした。

隣の店の人に聞くと、ガンで亡くなったと言われました。
見つかったときには手遅れで、直ぐに亡くなったそうです。

次に見つけた店は、家族でやっている店でした。
10人くらいが入れる食堂で、昼までしか営業しないBanh Cuonの店としては大きいお店でした。

この店も相当気に入っていたのですが、突然、閉店してしまいました。
家主が店を売ってしまったため、出て行かなくてはならなくなったためです。
ベトナムでは店子の権利は弱く、家主には逆らえません。

そして、現在のお気に入りの店は、バイクで5分ほどのところにあります。
偶然、店の前を通ったときにお客さんがたくさんいるのを見て、試しに買って見たのが最初です。

2万5千ドン(約125円)と少し高めですが、ハムなどの具がたくさん入っています。

今は、突然この店がなくならないことを切に願っています。