ベトナムで滞在しているマンションで、隣に住んでいる子供が病気になりました。
病院に連れていったところ、手足口病にかかっていることが分かり、急遽入院することになりました。

国立小児科病院

子供の母親から私の妻に電話がありました。
着替えなど入院に必要なものを持ってきてほしいということでした。
私と妻は、隣の家政婦さんから品物を受け取るとすぐに病院に向かいました。

病院に着いたのは午後8時頃でした。
まず病院の大きさに驚きました。
ホーチミン市の中心部にとても広い敷地を構え、約400人が入院できる建物が建っています。
とても小児科専門の病院とは思えない大きさです。
周りに並んでいる屋台が、お菓子やおもちゃなど病院とは似つかわしくないものを売っているところが、ここが子供向けであることを感じさせます。

診療時間はとっくに終了しているもの関わらず、病院の中も外も人で溢れかえっていました。
廊下の壁際に座り込んでいる親子がたくさんいます。

隣の子供も廊下のベンチに寝かせられていました。
ベッドは一杯でとれなかったそうです。

熱がなかなか下がらず様子を見るために入院させられたらしいのですが、廊下のベンチではかえって具合が悪くなるのではないかと思われました。
しかし、他の子供に感染させてしまう恐れがあるため、退院はできないそうです。

可哀想ですが、私たちにできることはありません。
結局、その子は3日後に退院しました。
その間、ずっとベンチで寝ていたそうです。

特別室

以前、出産した知り合いを見舞いにいったことがありました。

そこは国立の産婦人科病院だったのですが、個室で看病する人向けのベッドまで備え付けられた豪華な病室でした。
1日1万円ほどを払うとその部屋が使えるそうです。

隣の子供が入院した病院にも同じような個室があるそうです。

日本にも差額ベッドがあり、お金があれば高いサービスを受けることができるのでベトナムと変わりはありませんが、異なるのはお金がない人の扱いです。
日本ではお金がないからといって廊下のベンチに3日間も寝かせられることはありません。

この件で、いろいろ批判はありますが、安い費用でもちゃんとした医療が受けられる日本の制度は素晴らしいものなんだと改めて実感しました。