ベトナム・ホーチミン市の中心部を歩いていると、よく日本語で話しかけられることがあります。
観光ガイドやシクロの運転手などいろいろな人が声を掛けてきます。
しかし、彼らは大概ぼったくりなので相手にしてはいけません。
ちょっとでも話をすると脈があると思われてしまいます。

日本語で話し掛けてきたベトナム人

私が出張でホーチミン市を訪れたときのことです。
いつもはオフショア開発先の会社の近くに泊まっていたのですが、そのときはそのホテルが満室で、止むを得ず市内中心部のホテルに泊まっていました。

仕事が終わってホテルに荷物を置いたあと、同僚と一緒に夕食に出かけました。
いつものホテルだと周りにはベトナム人向けのレストランしかなく、料理を注文するにも四苦八苦していましたが、中心部のレストランのメニューには英語や写真が載っているので好きな料理を食べることができます。

何を食べようかと浮き浮きしながら歩いていると、いきなり日本語で話し掛けられました。

「ガイドしましょうか。いいところを知っているよ。」

声がした方を見ると、細身の20代くらいのベトナム人がバイクに乗って私たちの後をついてきていました。

私  「いいよ。ご飯を食べに行くだけだから。」
ガイド「いいレストランを知っているよ。」
私  「もう行くところは決まっているから。」

これで諦めるだろうと思ったのですが、彼は声を掛け続けてきます。

ガイド「フエ料理を食べるか。日本料理もあるよ。」
私  「いいよ。もう決まっているから。」

彼は諦める様子はありません。
仕方がないので目に付いたレストランに入ってしまいました。

食事を終えるとまたガイドが・・・

適当に選んだので仕方がないのですが、美味しくない割に値段が高くがっかりしてレストランを出ると、また同じガイドが声を掛けてきました。

1時間以上の間、ずっと店の前で待っていたのでしょう。

私  「そちらも商売でしょう。私を相手にしても儲からないよ。」
ガイド「商売じゃないよ。お兄さん良い人だからガイドしたいのよ。」
私  「でも、もうホテルに帰って寝るだけだから。」
ガイド「じゃあ、明日は?」
私  「明日も仕事があるからいらないよ。」
ガイド「私は良い人。ほらノート見て。お礼がいっぱい書いてあるよ。」

ノートを見せてもらうと、日本語で「フォンさんありがとう。彼は良い人です。」など沢山書いてあります。
ただ、同じような文言ばかりで怪しい内容でした。

どちらにしてもガイドはいらないので、何度も断りながらホテルに帰りました。

そして翌日、会社から戻った後夕食を食べに出ると、ホテルの前で彼は待っていました。
結局、出張が終わるまで彼は私たちについてきました。

金銭的な被害があったわけではありませんが、久しぶりの中心部での宿泊を楽しむことができませんでした。

なぜ、私についてきたのかは分かりません。
自覚はないのですが、私からカモの匂いが漂っていたのかもしれません。

多分、最初に話し掛けられたときに無視していれば、こんなことにならなかったのだろうと反省し、それからは完全に無視するよう心掛けています。