ベトナム人は商売へのハードルが低い

日本人ならお金が欲しいときはアルバイトか就職口を探そうとします。
自分で商売をしようという人は滅多にいません。

ところが、ベトナム人は違います。ベトナム人はビジネスが大好きで、道端で物を売ることから始めます。
野菜や果物、肉、魚、麺、パン、先日は寿司も見かけました。本や靴、小鳥などを売っている人もいます。
商品を仕入れるお金がない人たちはバイクタクシーを始めます。

ベトナム人は、商売を始めることに対するハードルが低いのです。
彼らを見ていると「起業」というのは特別なことではなく、身近なものに思えてきます。

ベトナムでは副業もさかん

それから副業をもっている人が多いようです。

この頃ベトナムでは、食の安全に対する意識が非常に高まっています。
市場で売られている肉、魚、野菜には、鮮度を保つために人体に有害な薬品が塗られているのが見つかっており、みんなの不安が高まっています。
それを受けて、有機農法で育てた野菜を売る店がつぎつぎとオープンしています。市場より値段は高いのですが、中流以上の層に受けて繁盛しています。

このブームを受けて、有機農法で育てた野菜や果物を通販で売っているITエンジニアの知り合いがたくさんいます。
農家出身の人たちで、実家で育てた作物を送ってもらって転売しています。

ネットショップは作らずにfacebookで宣伝しているだけなので、とても簡単です。
いつも同じ野菜を売っているわけではなく、その時に送ってもらったものを数量限定で販売しています。

配送はバイクタクシーで直ぐに届けてくれますし、代金もバイクタクシーが回収します。
私は、宅配が発達していないベトナムでは、通信販売が流行るのはもう少し先だと思っていました。
ところが、バイクタクシーのお陰で通信販売が急速に普及しつつあります。
料理のデリバリーなどもバイクタクシーが活用されています。

他にも、マンションを買う人を紹介してバックマージンをもらっていたり、保険を売っていたり、家庭教師をやっていたり、ベトナム人は本業以外に何かしらの収入源をもっている人がたくさんいます。

失敗してもすぐに戻れる

オフショア開発の会社でも独立する人が多いです。
ある部長は会社が上場したことでまとまったお金を手にし、それで自分の会社を起こしました。
しかし、うまく行かなかったのでしょう。何年かしたら、何食わぬ顔で元の会社に戻っていました。

また、ある人はIT会社を辞めて実家で育てている鶏を売っています。
なぜエリートであるITエンジニアを辞めて、鶏を売っているのかと思いベトナム人の妻に聞いてみましたが、ベトナム人にとっては変わったことではないらしく、なぜそんなことを聞くのかと不思議そうな顔をされてしまいました。
ちょっと別のことをやってリフレッシュするというのは、変わったことではないらしいです。
また、ITがやりたくなったら直ぐに戻れるからできることなのでしょう。

日本の会社ではそうはいきません。一度辞めたら当然戻ることはできません。
その後がないという状況が、事故プロジェクトをやり抜く原動力になっていたかもしれません。

でも、ベトナムのゆるい感じがとてもうらやましく思えます。