ベトナム出張時の注意点3 食あたりにならないために

海外出張では体調管理に気をつけなければなりません。
オフショア開発の発注先との打ち合わせが詰まっている中で、具合が悪くなったとしても、休みをとっていられません。
体調不良の中でも食あたりが最悪です。熱や咳などは我慢して打ち合わせに出ることができますが、下痢だとトイレのために中座することになり、気力だけでは如何ともしがたいです。

今回は、ベトナム出張中に食あたりにならないために気をつける点を書きます。

私自身3回食あたりを経験しました

飲み物の氷以外は気をつけていたつもりでしたが、私自身3回きつい食あたりを経験しています。
ベトナム出張を始めた頃は、常に軽い下痢を起こしている状態でした。

1度目は、オフショア開発の発注先に歓待されて現地の人向けの中華レストランに行ったのが原因と思われます。
ショッピングセンターの中にあるそこそこ綺麗なレストランで安心していたのですが、食後数時間経ってから体調が悪くなってきました。
その日の深夜の便で帰国する予定だったのですが、夕食は食べられず、空港に早めに行って搭乗ゲートの前の席でずっと横になっていました。飛行機に乗るとすぐに記憶がなくなり、着陸の衝撃で目を覚ましました。

2度目はローカルの海鮮レストランに行って貝を食べたのが原因です。
発注先のエンジニア達に誘われて、現地の人しかいかない少し汚い店に行って貝を焼いたものを食べました。
翌日の朝から下痢に見舞われましたが、何とか打ち合わせをこなし、前回同様極力寝て何とか日本に帰りました。

3度目は、打ち合わせが夜遅くまで長引いたため、エンジニアの一人が屋台から買ってきてくれた肉まんをもらって食べたのが原因と思われます。
もらったときに「ちょっと危ないな」と思ったのですが、せっかくの好意なので断れません。
しかも「ここのは美味しいから早く食べろ」と言われとじっとこちらを見ています。
「みんな食べているから大丈夫かな」と考え、思い切って食べたら当たってしまいました。ちなみに一緒に食べたベトナム人達は何ともなかったそうです。
このときは、翌日の予定していた便では帰れませんでした。当日空港まで行ったのですが、あまりに体調が悪いのでホテルに戻り、その後丸2日間ベッドとトイレを往復していました。

3回とも取引先から誘われて行ったり、食べ物をもらったりしたときに起きています。
体調管理に気をつけるのは当然ですが、一緒に食べたり飲んだりして取引先と仲良くなることも大切なので、避けられない場合もあると思います。

それでは具体的な注意点を挙げます。

水道水は現地の人でも飲まない

一番気をつけるのは水です。
水道水は、現地の人でもそのままは飲みません。一度沸騰させてから飲んでいます。
ミネラルウォーターを買って、水道水は飲用水としては一切使っていない家庭もたくさんあります。

一流ホテルだと安全な気がしますが、やめた方が無難です。大概のホテルでは、毎日ミネラルウォーターを1本か2本配ってくれるので、それを飲んでください。多分、足りなくなるのでコンビニなどでミネラルウォーターを何本か買っておくと安心です。500mlで5,000ドン(約25円)で買えます。

レストランは客の多いところを選ぶこと

日本人だけでレストランに入るときは、極力客の多いところを選んでください。客の少ないところは味がまずいというのもあるのですが、古い食材を使っていることがあるからです。

ベトナムでは賞味期限を気にしていない店が多く、自分が大丈夫と判断すれば平気で古い食材でも使います。
その判断も自分が食べるわけではないので、相当怪しいです。

飲み物の氷に気をつけること

ベトナムではビールやコーラの缶を冷やさずに出してくる店が多いです。(最近はずいぶん減りましたが、未だ現地の人向けのレストランなどは冷やしていないことがよくあります。)

それで氷を入れて飲むのですが、この氷は要注意です。店によっては水道水をそのまま凍らせているところがあります。
ただ、気をつけろと言っても見分ける方法はないので、対策は氷を入れないで飲むしかありません。

私は、生暖かいビールは耐えらえれないので、食あたり覚悟でいつも氷を入れてもらっています。
でも幸いなことに、現在まで氷では食あたりをしたことがありません。

屋台での飲食は避ける

ベトナムの屋台は安くて美味しいものがたくさんあります。それを食べ歩くのもベトナムの醍醐味のひとつです。
しかし、出張のときは屋台での飲食は避けた方が賢明です。
ほとんどの屋台は安全だと思うのですが、普通のレストランに比べるとリスクは非常に大きいからです。

日本語が話せるベトナム人の連絡先を確認しておく

それでも、体調が悪くなったときのために、取引先などで日本語が話せる人の電話番号などを聞いておいてください。緊急時には夜中に電話するかもしれないと伝えておいた方が良いです。

日本語ができる人がいるホテルもありますが、常に待機しているわけではないので、他の連絡先も確保しておいた方が安心です。