オフショア開発の発注先の選定や発注後の仕様の説明などでベトナム出張をする機会があると思います。
そのときに注意したいことを書いていきます。今回はPCの持ち込みについて記述します。

いきなり税関で1,000ドルを要求される

あるプロジェクトの支援のために部下を連れてホーチミンに出張した時のことです。
夕方に成田を出る便だったので、ホーチミンに到着したのは午後11時位でした。
入国審査、税関と何事もなく通過し、出口のところで部下を待っていたのですが、なかなか出てきません。30分位経っても来ないので、税関のところに確認に戻りました。すると部下はカウンターで税関の職員と何か言い争いをしています。

近寄って部下に話を聞いてみました。
私 「どうしたの?」
部下「持ち込んだPCの関税として1,000ドル払えと要求されています。」
私 「何で?個人用PCの持ち込みは免税でしょ。」
部下「実は仕事用以外にプライベート用にもう1台持ってきたんです。2台目が販売用と判断されたみたいです。」
何とホテルでの暇つぶし用に私物のPCを持ってきており、それが発見されてしまったようです。

結局、相手のいいなりに

それから私も一緒になってPCが個人用で転売目的ではないことを一生懸命説明しましたが、まったく聞き入れてもらえません。5人の職員がいたのですが、みんなニヤニヤ笑っています。
それを見て彼らの目的を悟りました。

私 「あなたの言っていることは分かりました。
でも1000ドルは持っていません。どうすればよいですか?」
職員「それならしょうがないね。100ドルでいいよ。
ただし、札はパスポートに挟んで渡してね。」

結局、お金欲しさに嫌がらせをされていただけだったのです。
時刻は12時を過ぎていました。しょうがないので100ドルを言われた通りに払って、やっと税関を通過することができました。

後で調べてみると、税関が言っていることはルール上では正しいことが分かりました。
転売用にPCが持ち込まれた場合、幾らの価値があるかは分からないので、2,500ドルとみなして関税を掛けるようです。転売目的かどうかは税関職員が判断するので、議論をしても勝てません。

2台のPCを持ち込むことは滅多にないと思いますが、もしそのようなことがあれば気をつけてください。
部下は初めてのベトナム出張だったのですが、空港から出る前にベトナム嫌いになってしまいました。

その他の税関トラブルでよく聞くのが、5,000ドル相当以上の現金を無申告で持ち込もうとするケースです。見つかると没収されてしまいますが、申告さえ行っておけば何の問題もありません。(ただし、税関で持ち込んだ現金を確認するときに、職員から現金をくれと言われた人がいたそうです。)