空港でタバコを吸って捕まりそうになった
オフショア開発の活用を始めて、ベトナムに出張するようになって困ったのが、飛行機に乗っている間、タバコが吸えないことでした。
ベトナム人大卒者の初任給に匹敵するタバコ代
10年前の私は、ヘビースモーカーでした。
毎日3箱、60本のタバコを吸っていました。
毎月のタバコ代は3万円以上で、当時のベトナム人大卒者の初任給に相当する額でしたから、ベトナム人技術者たちにはかなりあきれられていました。
会議などでタバコを吸えない時間が1時間続くとかなりイライラしていましたから、日本・ベトナムの移動時間の6時間は耐え難いものでした。
とくに我慢できなかったのが、飛行機を降りた後です。
飛行機に乗る前は、搭乗ゲートの付近の喫煙エリアでタバコを吸うことができますが、飛行機を降りた後はすべての手続きを終えて制限エリアを出るまではタバコを吸うことができません。
入国審査や荷物の引き取り、税関など、結構時間が掛かるのに、その間タバコを我慢しなければなりません。
ホーチミンのタンソンニャット空港の入国審査は、以前は1時間以上掛かることもありました。
これを少しでも早く済ませようと、飛行機を降りると走って入国審査の列に並んでいました。
バスを降りた後の隙を狙って
現在のタンソンニャット空港は、飛行機から直接空港ビルに入ることができますが、以前はタラップを降りた後、バスに乗って空港ビルまで移動していました。
一度、バスを降りた後、空港ビルに入らずに入り口の脇でタバコを吸ったことがあります。
30秒もしないうちに、警備員が走ってきて怒鳴られました。
何を言っているかは分からなかったのですが相当な剣幕です。
捕まるとまずいので「ソーリー、ソーリー」と言いながら逃げました。
警備員はあきれた顔をしていましたが、追いかけてくる素振りはありませんでした。
いい大人が本当に情けない話ですが、当時の私にとって6時間の禁煙の後の一服は、怒られるくらいは何でもないくらい魅力的でした。
その後、何度か失敗しましたが、現在は禁煙しています。
飛行機の移動も苦ではなくなりました。