TVなどで見て憧れていた観光地に実際に行ってみたら想像と違ってがっかりしたということはありますか?
私の場合、メコンデルタでその経験をしました。

幻想的なメコンクルーズ

10年以上前のことですが、NHKでアジア語学紀行・旅するベトナム語という番組を放送していました。
ベトナム人の若い女性が、ベトナムの観光スポットを案内しながら簡単なベトナム語を教えてくれる番組で、当時はベトナムに行く予定はなかったのですが、なんとなく観ていました。

その番組のオープニングに、メコンデルタの小さな水路を船で進んでいくシーンがありました。
やしの木のアーチの下を静かに進んでいく様はとても幻想的で、いつか行ってみたいと思いました。

想像と全然違った

それから何年か経って、ベトナムのIT会社にオフショア開発を発注したときに、出張の合間にメコンデルタを訪れることができました。

メコンクルーズがあるか何度も確認して、現地のツアーに申し込みました。
中州の島に渡って、ココナッツキャンディーを作るところを見学したり、ミツバチの巣箱を持ったり、蛇に触ったりした後、ツアーの最後に待ちに待ったメコンクルーズが始まりました。

船着場に到着した途端、想像とあまりに違う光景に驚きました。

船と人が多すぎるのです。
船に乗るために30人くらいの観光客が行列を作っており、船も次から次へとやってきます。
小さな水路は船が数珠繋ぎのように連なって渋滞しています。

静かな水路を音もなく進む船を想像していた私は、船や人の数の多さと騒々しさにがっかりしました。

勝手に期待して勝手に裏切られただけで、すべて自分が悪いというのは分かっているのですが、あまりに期待が大きかったので、何年も経った今でも忘れられません。