オフショア開発と日本語

オフショア開発技術者は、技術力は高いのですが、どうしても苦手な作業があります。
一番問題になるのは、やはり日本語に関する部分です。

日本語の文字

まずは漢字やひらがななどの文字が苦手なことです。
ブリッジSEは問題ないのですが、テストは担当者レベルのプログラマが実施します。
彼らにとって日本語の文字は未知の記号のようなものなので、多少の違いがあっても気づいてくれません。
また、入力でも母国語とは勝手が異なるので、適当なアルファベットの羅列を入れて済ませる人が結構います。
ただ、住所や郵便番号などは実際に存在していないとエラーになるので、テストに手間取る要因となります。

それを本質的に解決するためには、地道に漢字やひらがななどを教育していくしかありません。
日本語を読み書きできるようにするには時間が掛かりますが、文字だけなら多少は短い期間で習得させられます。
それでも漢字の数は多いので、偏やつくりなどのパーツに分けて覚えてもらうようにします。
そうすれば、多少はテストの時に不良に気づきやすくなります。

住所や氏名などは、Excelファイルなどに大量に例を入力したものを渡しています。
テストの時は、それをコピーしてテスト画面に貼り付けて実施してもらいます。

その他の項目については、アルファベットの羅列でも許可していましたが、同じ文字ではなく、一部の文字を変えて入力するよう指導しています。
同じ文字ばかりだと、文字切れを起こしていても気付きにくいからです。

開発規模が小さい割に多くのルールが定められているプロジェクト

大規模なシステムでは、何百ページ、何千ページの開発ルールが定められているプロジェクトがあります。
このようなプロジェクトでも、それなりの開発規模と期間があれば、オフショアでも対応は可能です。

しかし、保守工程に入って非常に小さい規模の変更が依頼されることがあります。

そのような場合、開発ルールを翻訳して理解してからプロジェクトを始めることになりますが、どうしても効率を上げるのが難しくなります。

日本人であれば流し読みをして、必要な場所だけを読み込むということができるのですが、日本語ネイティブではないオフショア開発技術者にはそれができません。

そのような場合、非常に残念ですが、受注を見送るケースがあります。
無理にお受けしてお客様にご迷惑をお掛けするわけにはいかないからです。