今回の話は、私がいた会社ではなく他社で起きた事例です。

その会社は、ベトナムのある会社に自社パッケージの開発を委託していました。
開発作業は順調に進み納品も無事完了したそうです。ところが、その会社で検収を行っているとき、大変な問題が発覚しました。パッケージで使用しているアイコンは、全く関係ない人が作成してインターネットで公開していたものでした。第三者が著作権を持っているイメージを使った製品を出荷することはできません。
その会社は、製品の販売を延期して、すべてのイメージファイルの確認、差し替えを行ったそうです。

そもそもその会社は、アイコン等のデザインも作業として依頼していて、そのための費用を支払っていたそうです。また、委託を受けていた会社でもデザイナーを雇っていたそうです。しかし、デザイナーが勝手にインターネットからダウンロードしてアイコンを盗用したと説明を受けたそうです。

もしそれが本当だとすると、とんでもない話です。ちゃんと報酬をもらっておきながら仕事をしていなかったわけですから。このデザイナーにどのような処分が下されたのかは分かりませんが、相当罪は重いと言わざるを得ません。

オフショア先の会社は、対策を無償で行ったうえ、代金の相当な額をペナルティーとして値引きしたそうです。また、再発防止策として従業員への知的財産権の教育を実施したそうです。

この事例から得た教訓

ベトナムでは、DVDやCDの正規品を買うのは非常に難しいです。ちゃんとした本屋などでも海賊版が売られています。PCソフトも未だにハードウェアのおまけ扱いされていることが多いです。
このように、ベトナムでは知的財産権に関する意識がとても低いです。

また、事例のようなことが起きても事後に検出するのはかなり難しいと思います。とくにソースコードの場合、ほぼ察知できないでしょう。

ですから事前の対策が肝心です。
まず知的財産権の教育等をしっかり行っている会社を委託先として選ぶことです。経営層の意識が高くないといつ発生してもおかしくありません。
つぎに契約書等にペナルティー等を明記してもらうことです。影響が大きければ、しっかり取り組んでもらえる可能性が高くなります。